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世界に先駆け、マルチコアファイバによる光海底ケーブルの大容量化を実現する基盤技術を開発・実証
~既存システムの7倍の容量拡大可能性を確認~


オプトクエストは(株)KDDI総合研究所、東北大学、住友電気工業(株)、古河電気工業(株)、日本電気(株)の5機関とともに、今後も継続的な拡大が予想されているデータ流通量に対応するため、総務省委託研究 研究開発課題「新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発」、技術課題Ⅱ「マルチコア大容量光伝送システム技術」(平成30年度~令和3年度)に取り組み、主要な国際データ通信インフラである光海底ケーブルシステムの大容量化技術の研究開発(以下 本研究開発)を実施しました。
本研究開発は、従来の光ファイバの容量限界を打破する技術として、光が伝搬するコアを光ファイバ中に複数設けるマルチコアファイバに着目し、長距離の光海底ケーブルシステムへ適用するための伝送方式の検討を行い、実験室内での伝送実験によりその有効性を確認しました。また、マルチコアファイバを収容した光海底ケーブルや小型のマルチコア光増幅器、光海底ケーブルの特性評価技術を開発し、光海底ケーブルシステムの持続的な大容量化を実現するための基盤技術を確立しました。これらにより、アジア域等をカバーする3,000km級の光海底ケーブルシステムにおいては、マルチコアファイバの適用により、既存システムの7倍の毎秒1.7ペタビット程度まで容量を拡大できる可能性があることを確認しました。本研究開発の全体課題に対して、当社は主にマルチコアファイバ伝送路や光増幅器に用いられる光デバイスについて小型、低損失を実現させるための研究開発を実施いたしました。なお、本研究開発のプロジェクト完了に合せ、報道各社あてに合同で報道発表を行いました。

報道発表資料
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